Dance Dance Dance - イギリス生活奮闘記 -

踊るんだよ。踊り続けるんだ。音楽の鳴っている間はとにかく踊り続けるんだ。音楽の続く限り。

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客先軟禁?ワーク・エクスペリエンス4日目の試練

今日、お昼頃にインド人のヴィジェイが客先に出向く時に、「一緒に行く?」と声をかけてくれた。
客先の様子が実際に見れるのはありがたいことだ。
喜んでついていく。

客先は、歩いて10分くらいの近場。
向かう途中にどんな会社か訪ねると、「会社じゃない」とのこと。
どうやら、個人客のようだ。

ほどなく歩くと、その訪問宅へ到着。
中から、かなり高齢のおばあちゃんが出てくる。
この人かな?」と思ったら、2Fからおじいちゃんが覗いている。
どうやら、この人がお客さんのようだ。

書斎へ入ると、周り一面、本棚ぎっしり、壁には何かの表彰を受けたらしく、数々の賞状が飾られている。
部屋はちらかっているが、古い書物や辞書などが並び、中央に机がどっしりと構えている。
その上には、デスクトップのPCと大型のEpson製プリンタ、そして書類がちらかっている。

中へ入るなり、早速何が問題なのかをヴィジェイがヒアリング。
おじいちゃんの話では、どうやらプリンタの調子がおかしいようだ。

念のためだが、自分が今働いているのは、ITサポート会社である。
基本的に法人、個人の両方に対して、ITに関する様々なサポートを行っている。

話を元に戻すと、このおじいちゃん、どうやら本を書いているらしく、1000ページもの内容をPageMakerというソフトを使って、作り上げたようだ。

すごすぎる・・・

症状から、一見、プリンタのメモリが足りていないというのが問題らしいが、よくよく調べてみると、別の問題が原因のようだ。

と、この辺りまで分かった辺りで、有識者に解決策を尋ねるべく、ヴィジェイが会社に電話する。

すると、何やら不穏な会話が聞こえてきた。

OK、じゃあ、彼に何やればいいか伝えるよ

いやな予感。

電話を切ると、ヴィジェイが「じゃあ、新しいドライバをインストールして、また試してみて。あと、Windows Vistaのラップトップも別にあるから、ダメだったら、そっちでも試してみて。今からちょっとミーティングがあるし、戻んないとダメだから、やっといてくれる?できる?

まじっすか・・

なんとなく予想通りの展開だが、まさか本当に自分一人残していこうとするとは。。

作業内容はさほど難しくなさそうなので、とりあえず承諾。
ミーティングが終わったら、また戻ってくるし」と言って去ろうとすると、おじいちゃんが不安そうに、「どこ行くん?」と尋ねる。

そりゃそうだよな。。

すると、ヴィジェイが「ミーティングがあるので会社に一度戻ります。でも、彼が解決策知ってるから大丈夫。また終わり次第、すぐ戻ってきますよ。」と言い残し、不安そうなおじいちゃんと自分を残し、部屋をそそくさと出て行ってしまった。。

客より社内事情を優先するってどうよ?
というか、自分を一人客先に残していっていいのか?

仕方がないので、仕事にとりかかる。
Webサイトからドライバをダウンロードし、インストール、再起動、そして再トライ。

結果は同じ・・

冷や汗が出る。
なにせ、横でおじいちゃんがずっと見守っている。
客の前で作業することほどやりにくいことはない。
かなりのプレッシャーである。

とりあえず、次なる手段を講じる。
別のPCで再トライ。
しかし、今度はかなりでかい容量のデータをこのPCに移す必要が出てきた。
これがまた時間がかかる。

間がもたない。。。

この時点で、おじいちゃんはかなりフラストレーションがたまっているらしく、「なんで、彼は途中で出ていったんだ。どうせ俺は重要な客じゃないんだ。すごい、腹立つ。」とかなんとか、ぶつぶつと言い始める。

とりあえず、沈黙はまずいと思い、別の話題を色々と振るのだが、巡り巡って、最後には「彼はうそつきだ。帰ってこないじゃないか。俺はただこの書類が印刷できさえすればいいのに。」という話に戻ってくる。

それでも何とか話を振りまくり、結構色んなおじいちゃんの話を聞くことができた。

どうやら、このおじいちゃん、かなりすごい人のようだ。
お客さんなので、名前は伏せるが、昔映画のカメラマンとして働いていて、さらにカメラに関する発明をしたらしく、2,3年前にその発明に対して、オスカーを受賞したらしい。

Webで名前を打ち込んだら、Amazonで彼の本までヒットした。
彼は既に80歳を過ぎる高齢。(ヴィジェイの話では95歳と言っていたが、調べたら違ってた。やつはやはりうそつきだ。)

左手も満足に動かなくなっているというのに、その高齢で、PCに向かい、さらにはPageMakerという素人ではどうやって使っていいかも分からないような難しいソフトを使って1000ページもの本を作り上げ、さらに最新のOSであるWindows Vistaの入ったPCを購入し、それを使おうとする(本人はまた使い方覚えないといけないから、使いたくないと言っていたが)根性がすごい。
本当に頭が下がる思いだ。

彼の話では、その本は彼の祖父、父親、そして彼の生涯をまとめた、いわば彼のファミリーそのものと言える代物で、出版する気はなく、彼の身内に対して残したいという思いで作ったようだ。

素晴らしい。


しかし、今はそれどころではない。

とにかく、ヴィジェイに電話を試みる。

出ない。

仕方ないので、違うPCでの再トライを続けるが、こちらもうまくいかない。。

と、この辺りで、やっとヴィジェイから電話がかかってきた。
電話した?」と一言。
電話したじゃねーよ!と思いつつ、状況を説明し、とりあえずはよ戻って来いと催促すると、30分以内に戻ると言ってきた。

その後、結局、ヴィジェイが戻ってきて、もう一度ドライバを再インストールしてとかやっていたら、治ってしまった。
なんだったんだ・・

この時点で既に16時を回っていた。
気付けば、昼飯も食べていなかった。どうりでおなかがなるはずだ。
その後、だらだらと30分くらい、細かい事後処理をやって、やっと終了。

基本的に仕事(というか人間的に)は適当だが、フレンドリーな彼のトークに、おじいちゃんも機嫌が戻ったようだ。
この辺り、インド人だなぁと思う。ある意味すごい。
この力の抜き方とか適当さ加減は是非習得したいところだ。

会社へ戻ったのは17時。
軽くメールをチェックし、すぐに退社。


ものすごく疲れた。特に精神的に。

しかし、英語も満足にしゃべれないワーク・エクスペリエンス(しかも4日目)の生徒を、いくら個人客とは言え、客先に一人置いてくかね、普通。
日本じゃ絶対あり得ないよな、これ。。

まぁ、でもこのおかげで、良い経験にはなったと思う。
おじいちゃんなので、基本的にしゃべりがゆっくりで、何を言ってるかも聞き取れたし、スピーキングの練習にもなった。

話の途中で、「名前何ていうの?」とか「どっから来たの?」とか個人的なことに興味を持ってくれて、名前を忘れないようにとメモを取ってくれたのはうれしかった。
本当は自力で問題を解決できたら良かったのだが、それができなかったのが唯一の心残りだ。残念。


とにかく英語をしゃべらないといけない切羽詰った状況。
これぞ自分の求めていたことであり、今一番必要なことである。

個人的に必要なこと以外しゃべらない性格(これが語学習得に対して一番の問題なのだが)で、語学学校で趣味とか昨日どこに行ったか?とか聞かれても、「なんで、見ず知らずの人にそんなプライベートなことしゃべらなあかんねん」と思ってしまうタチなので、こういうプロフェッショナルな割り切った環境の方が、自分には向いていると思う。

そういう意味では、現段階でへたに開発とか本業の仕事をやるより、こういう話す機会の多いサポート業の方をワーク・エクスペリエンス先として選んでよかったなと思う。
(というか、結果的にそうなったのだけれども)


とにかく疲れたけど、今日はバイトもないし、今から走ってくる予定。
右足大丈夫かな・・

Listening to "Pocket Symphony" by Air
B000KGGEUE

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Comment

Hanna says... "はーとふる(これって和製英語ですけど)"
>名前を忘れないようにとメモを取ってくれたのはうれしかった

いい人ですね・・・・。この殺伐とした国でそういう人がいるとうれしいですね☆やっぱり人との出会いが大切。
こっちの小さい会社ってほんとおかしいとおもいます。
2007.04.20 09:51 | URL | #- [edit]
fumirock says... "No Subject"
そうそう、なんかこうほんわかした気持ちになったよ。
背中には冷や汗かいてたけど*笑
人との出会いは大事にしないとね。特にこっち来てそう思うようになったよ。
2007.04.23 22:36 | URL | #- [edit]

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