カンタベリー物語4 - 熱海とドーヴァー海峡

長かったカンタベリー旅行ネタもこれで最後。

カンタベリーCanterbury)からドーヴァーDover)までは、電車で30分くらい。
田舎から田舎へ移動するだけなので、途中の景色はほとんど緑。目に優しい。

そして、ドーヴァーの駅を出て、最初に頭に思い浮かんだ感想は、「んー、何もない・・・」である。
というか、まず駅から街の中心地まで少し離れているため、どこへ行けばよいのかが分からない。

遠くの高台にドーヴァー城が見えるので、とりあえず、その方向へ歩くこと15分。
街の中心地らしきストリートへ出る。

しかし、この日はEaster Monday
店はほとんど閉まっており、人気もほとんどない。
自分らと同じように観光しているような人は見当たらず、いるのは、地元の人ばかり。

かなり場違いである。

この時、ドーヴァーに純粋に観光しに来る人はあまりいないのではないかと思った。
船でフランスへ渡る人はともかく、観光といえば、ドーヴァー城くらい。あとは海か。

そもそも、なぜドーヴァーにきたか。

自分の頭の中では、「ドーヴァー」=「ドーヴァー海峡」。
何かこの「海峡」というのが、良い響きで、とりあえず、行ってみたいという想いが以前から漠然とあった。
このカンタベリー旅行の計画中に、自分がその足でついでにドーヴァーまで行くという案を出した時は、相方はあまり興味を示していなかったのだが、独断でドーヴァー行きを決めた。

そして、それはあまり良い決断ではなかったことが、この時やっと分かった。
海峡を見たければ、ジブラルタル海峡へ行くべきだったのだ。

イースターに来たのが悪かったのか、来た季節が悪かったのか、とにかく活気がない。
留学を開始したのが冬だったら、Devon(というかPaignton)もこんな感じだったのだろう。

とにかく街にいても寂しさが募るばかりなので、とりあえず海岸へ向かう。
Dover1

そして、いっそう寂しさが募る・・・

なぜか切ない・・・

何かこう「寂れている」というのが正しいかもしれない。

そして、その寂れ具合に、なぜか熱海を思い出してしまった。

なぜこのイギリスのドーヴァーを訪れて、日本の熱海を思い出してしまうのか理解に苦しむが、街の寂れた感じ、そしてこの哀愁漂う感じが熱海を訪れた時に感じたそれと似ているのだ。

しかし、熱海には「温泉」という素晴らしい切り札がある。

そして、ドーヴァーにあるのは・・・「海峡」。

・・・う、うれしくねぇ。。。

海岸沿いの街に多いカモメがここでも大繁殖。都会でいうハトだ。
誰か知らないがえらい人の銅像もカモメにかかれば、ただのピエロに成り下がる。
Dover2

夏の暑い時期ならまだしも、この冬一番といってもいいくらいのこのクソ寒い時期に、この人気のない寂れた海岸にいても、涙が出てくるだけなので、この街唯一の見所と言っていいドーヴァー城へ向かうことにする。
Dover4Dover3

中心地から歩いていけないこともないが、何せ高台の頂上にあるので、若干厳しい。
というわけで、バス停へ向かい、時刻表をチェックすると、週末の運行は2時間に一本くらいの間隔。

半分やる気をなくしつつも、バス停付近にある公園やその周りを散歩。
公園の傍に教会(とお墓)があり、ちょっとした存在感を示していた。
Dover5

この日寒かったのだが、天気がよいのがまだ唯一の救いだと思っていたのに、急に空が曇り始め、軽く雨が降ってくる。

さらにやる気をなくす。

そして、KFCへ入る。。。(実は結構食べたかった)


田舎にいる若者達。

公園でスケボーやローラーブレードの練習に勤しむ男子達。

それをおしゃべりしながら眺める女子達。

どこの田舎もさほど変わらない。

KFCでチキンを頬張りながら騒ぐ若者達を見て、そう思った。
この若者達にとって、この世界が全てなのである。

自分も田舎育ちなので、こういう光景を見ていると、どこか懐かしくもあり、切なくもある不思議な感情が湧き出てくる。


結局、この日ドーヴァー城へ行くことはなかった。

あの高台からドーヴァー海峡を眺めたかったとしきりに悔しがってた相方をなだめ、近くの博物館をじっくり見物した後、帰りのバスの時間までパブで一杯やることにした。

どうせなら、イギリスを楽しもうということで、普段は飲まないエールを注文する。
カウンターの兄ちゃんに「どれがうまい?」と聞くと、「これかな。飲む?」と言って試飲させてくれた。
結局、全てのエールを試飲した(んかい!)後、兄ちゃんお勧めのエール(名前忘れた)ともう一つ違うやつを注文。

周りには観光客は皆無。そしてもちろん日本人も皆無。
ロンドンではほとんどないが(郊外では結構ある)、ここでは、中へ入っただけで、皆がちらりと自分達の顔を見る。
そこにあるのは紛れもないイギリスのローカルな空間で、自分達が「よそ者」であることを否が応でも実感させてくれる。


今回の旅行、好奇心を激しく刺激するようなことはなかったが、パブと一体となった宿に始まり、イングリッシュ・ブレックファスト、そしてこの小さな田舎に暮らす若者達。
何かこう「イギリス」そのものを見て、感じることができたそんな旅行だったような気がする。


ロンドンではまずお目にかかれない、透き通った川の水が、忙しい毎日に疲れた心を癒してくれた。
Dover6

カンタベリー物語 - 完

UK-JAPAN2008 WEBサイトに本記事が掲載されました。

fc2_blog_ranking2 blog_ranking にほんブログ村 音楽ブログ ロックへ

Listening to "娯楽(バラエティ)" by 東京事変
B000TLYG00

テーマ : イギリス - ジャンル : 海外情報

タグ : Canterbury カンタベリー ドーヴァー Dover

カンタベリー物語3 - イギリスの朝食と城壁

えー、今日ちょっとうれしいことがあったので、酔っ払って書いております。

カンタベリー2日目。

この宿を予約した時に、自分が注目していたのは、「Full English Breakfast(一般的にはFull Breakfast)」である。
(というか、どっかのホテルでゆっくり「Full Breakfast」を食べたいというのが、この旅の第一目的であり、相方にそういうホテルを探すように依頼したと言うのが正しい)

というのも、自分は結構このメニューが気に入っており、イギリスではご用達のチェーン店パブ「Weatherspoon」(日本で言う白木屋的存在か)で食べれるFull Breakfastがお気に入りだ。

ちなみに、以前、友人の旦那のイギリス人が作ってくれた本物の「Full Breakfast」はかなりおいしかった。そのうち是非挑戦したい(させたい)。

この「Full Breakfast」の一般的なメニューとしては以下が挙げられる。
・ベーコン
・ソーセージ
・目玉焼き
・ベークド・ビーンズ
・焼きトマト
・炒めたマッシュルーム
・トースト

ディナーに出てきてもいいくらいの、もうコテコテの油ギトギトの料理で、どこが朝食やねん!という感じのメニューだが、古き良きイギリス人の日曜日は、お昼近くの朝にこの「Full Breakfast」をゆっくり食べながら、分厚い新聞をじっくり読むことから始まる。(そして恐らくそれで終わる・・・)

そういう自分はこういう油っぽい料理は大好きで、もうこの「Full Breakfast」はストライク・ど真ん中である。(早死にしそうだ)


で、次の日の朝、待ってましたとばかりに、早速1Fのパブへ朝食を食べに行く。
Canterbury13

先客はいたものの、夜とは違い、静かで爽やかである。
夏ならば、是非、外のテラス席で朝食を取りたかったが、このイースター中は、雪が降るほどの極寒で、恐らくこの冬一番くらいの寒さだったので、おとなしく窓際の席を陣取る。

窓からは前の日に訪れたカンタベリー大聖堂が遠くに見える。
Canterbury14

若いアルバイトの女の子(イギリス人にしてはめずらしく愛想がよく、気がきいていて、しかもすらっとした金髪の美人だったので、かなり高感度アップ)が注文を取り、もちろん「Full Breakfast」(ここイギリスにおいてContinental Breakfastは邪道である)をオーダー(料金は宿泊代に含まれている)。

その間、コーヒーを飲みつつ、置いてあった日曜日版の分厚い新聞紙を読みつつ待つと、ほどなくして、料理が運ばれてきた。
そして、それは、自分が期待した通りのパーフェクトな「Full Breakfast」だった。
(是非、写真を拡大して見て頂きたい)
Canterbury15

個人的に大好物のハッシュド・ポテトもあり(ちなみに、自分は朝マックのハッシュド・ポテト最高派である。そんな派閥があるのかどうかは知らないが)、かなり大満足、かつ大満腹な朝食であった。
(写真には載っていないが、トーストももちろん付いてきた)

そして、この時、ようやく前の晩にイギリス料理を食べながら考えた「また食べたいと思えるイギリス料理はあるのか?」についての解が出た。
そう、それはこの「Full Breakfast」だったのである。

かの有名な「フィッシュ&チップス」も個人的には好きなのだが、これは店によって結構当たり外れがあるし(まぁ、自分の場合、たいていOKだが)、それほどまた食べたいとは思わせてくれない。

しかし、この「Full Breakfast」に限っては、また食べたい(正確には「また食べてもいい」)と思ってしまう。何の変哲もないメニューだが、個人的にイギリス料理でおいしいと思える食べ物を挙げるとしたら、この「Full Breakfast」しか思い浮かばない。

イギリスの有名な小説家だったSomerset Maughamは次のような言葉を残している。

The best way of dining well in England was to eat breakfast three times a day.


もう、何回も頷いてしまうほど、I think so tooである。

ちなみに、ロンドンでは「ケバブ」という、日本の飲んだ後のラーメンに匹敵する魅力的な食べ物(これはマジで最高)が存在するが、残念ながらこれはイギリスの食べ物ではない(実際はトルコの食べ物。本物と比べるとロンドンで食べれるものはちょっと違うが)。

と、ちょっと食べ物に熱くなってしまったが、この優雅な朝食を終え、この旅の目的の半分は達成されたと言ってもよいくらいの満足感を得た。
ちなみに、パブには、ビールはヘルシーなんだ!的なビールの健康的正当性をアピールするような内容のことが黒板に書かれていたので、思わず写真に撮ってしまった。
Canterbury16

朝食後、この日は次の目的地ドーヴァーDover)へ電車で移動する予定となっていたのだが、多少出発まで時間があったので、駅の近くをぶらぶらして時間を潰す。(寒かった・・・)

写真はこのカンタベリーを囲む(といっても街の半分だけだけど)城壁。
(と言っても周りは普通の道路で、車がびゅんびゅん走っているのだが)
Canterbury11Canterbury12

最終章、ドーヴァー編へ続く。

UK-JAPAN2008 WEBサイトに本記事が掲載されました。

fc2_blog_ranking2 blog_ranking にほんブログ村 音楽ブログ ロックへ

Listening to "Searching for the Hows & Whys" by Get Cape Wear Cape Fly
B0012RCWYW

テーマ : イギリス - ジャンル : 海外情報

タグ : カンタベリー Canterbury イングリッシュ・ブレックファスト English Breakfast

カンタベリー物語2 - 大聖堂とイギリス料理

続きはまた明日と書いておきながら、3日も経ってしまったが、とりあえず続き。

宿で少し休憩し、濡れた靴を乾かして、再び外へ出る。
目的は、もちろんカンタベリー大聖堂だが、その前に街をちょっとぶらぶら。

このカンタベリーという街は、昔、周りを城壁で囲まれていたようだが、その一部が今も尚残っている。
ドーヴァーの博物館で昔(400年くらい前?)の地図を見たが、基本的にその頃は、どの街も城壁に囲まれていたようだ。

昔行った中国の西安も同じように城壁に囲まれていたのを思い出したが、こちらはカンタベリーとは比べ物にならないくらい大きかった。どうでもいいが、そこで食べた名物料理のマトンのスープ(パンが中に入っている)はものすごくクセがあり、基本的にどんな食べ物でも残さず食べる自分でもさすがに残してしまったという苦い思い出が西安にはある。


街の真ん中を一本のメイン・ストリートが通っており、その両脇に色々な店が立ち並ぶ。
結構イギリスの田舎町に行ったが、その度に思うことは、どこへ行っても同じ店(Boots、H&M、Tesco、、、)が目に入ってきて、まるで個性というものがなく、残念である。
このカンタベリーも例外ではない。

このストリートの一番奥には、West Gate Towerという門が立ちはだかる。(と言っても小さいけど)
街自体はものすごく小さいので、端のコーチ・ステーションからこの門まで15分くらいで歩けてしまう。
Canterbury4

その昔、ロンドンから巡礼に来た人はこの門をくぐってカンタベリー大聖堂へと向かったらしい。
近くには川ときれいな花畑があり、なかなか落ち着いた雰囲気である。そしてイギリスっぽい。
Canterbury18Canterbury8

その後、ここに来たら、これを見ずに帰る人はいないというくらい有名な(というかこれしかない)カンタベリー大聖堂へ向かう。
Canterbury17Canterbury6Canterbury7

はっきり言って、こういう大聖堂は見飽きた。
ヨーロッパ各地を旅行して、色々見てきたが、段々同じように見えてきてしまい、感動が薄れてくる。
ただ、見飽きたからと言って、うんざりしているわけではなく、個人的には、結構こういう大聖堂の中の雰囲気は好きである。

何かこう独特の静けさがあり、雄大で落ち着く。
外国人が日本のお寺を訪れたら、同じようなことを思うのだろうか。
そして、何と言っても、疲れた時にふらりと中に入って椅子に座って目をつぶると、よく眠れる*笑

ちなみに、この日はイースターということもあり、奥では、お祈りの儀式のようなものが行われており、重厚なパイプオルガンに合わせて、合唱が行われていた。
おかげで奥に入る事ができなかったのだが、まぁよし。クリスマスの時もパリで同じような光景を目にしたが、他にも結構こういう場に遭遇しているような気がする。


その後は、聖アウグスティヌス修道院跡にも足を運んだが、小雨で寒かったのと、中に入るお金をけちり、外からちょっと眺めて終わった。まぁ、イタリアのフォロ・ロマーノ(昔の日記「思ったよりすごかった観光地ベスト3 inパリ&イタリア」参照)のスケールを100分の1にしたくらいと思って頂ければよいかと思う。ようするに、そんなにたいした事はなった。

ちなみに、イギリス国内の大聖堂ですげーなぁと思ったのは、エクセターの大聖堂(昔の日記「HMVを訪ねて@エクセター(Exeter)」参照)。
こちらへ来て間もなかった頃に見たというのもあるかもしれないが、とにかくそのスケールに驚いた覚えがある。
まぁ、バチカンのサン・ピエトロの前では何もかもかすんで見えてしまうのだが・・・


一通り観光が済んだところで、お待ち兼ねのディナー・タイム。
旅行で楽しいのは、なんといってもこの食事である。

今回選んだのは、古きよきイギリスの伝統料理を味わうべく(というと聞こえはいいが、単に地球の歩き方に載っていたというだけ)、The Old Weavers Houseというメイン・ストリート沿いにあるレストラン。
Canterbury5

レストランで食べるイギリス料理にはあまり良い思い出はないが(日記「これぞ、伝統の英国料理!@チェルシー・キッチン」参照)、人間、時間が経つと嫌なことは忘れる。よせばいいのに、果敢にもチャレンジした。

今回のチョイスは、前菜にガーリック・ブレッド野菜スープ、そしてロースト・ラムとヨークシャー・プディングサイコロ・ステーキとキドニーパイ

で一番おいしかったのは、ガーリック・ブレッド*笑
ただこれは、決してメインがまずかったと言っているわけではなく、ここの店のガーリック・ブレッドが、恐らく今まで食べた中でも一番おいしかったのではないかというくらい、おいしかったのだ。

肝心のメインは、まぁ悪くないと言ったところか。まぁ「あり」である。
おいしいと言ってもいいが、また食べたいとは思えない。しかし、これはレストランのせいではなく、イギリス料理のせいだ。
そもそもイギリス料理というのは、不思議とまた食べたいと思わせてくれない。
(自分がまだそれに出会っていないだけかもしれないが)

なんというか味が単調というか、お約束のグレービーソース茹で(過ぎ)た野菜
恐らく味付けの問題だと思うのだが、基本的に深みがない。


イギリス料理でおいしい、また食べたいと思えるものは存在するのか?

それが何かは、その翌日に判明した。

続く。

fc2_blog_ranking2 blog_ranking にほんブログ村 音楽ブログ ロックへ

UK-JAPAN2008 WEBサイトに本記事が掲載されました。

Listening to "The Fall of Math" by 65 Days of Static
B0002XMELI

テーマ : イギリス - ジャンル : 海外情報

タグ : カンタベリー Canterbury

カンタベリー物語1 - イギリスの国教とパブ

前に書いた通り、イースター休暇中に、カンタベリー&ドーヴァーに1泊で旅行に行ってきた。
というわけで、久しぶりに軽く旅行記を書いてみる。

カンタベリーCanterbury)はロンドンからバスで約2時間ほどのところにある小さな街で、ここにあるカンタベリー大聖堂英国国教会の総本山である。

ちなみに、英国国教会は、簡単に言うと、その名の通りイギリスの国教で、当時ローマ・カトリック(キリスト教)が国教であった時代に、ヘンリー8世が自分が離婚したいがために(カトリックでは離婚は禁止)ローマから独立して独自に作った、いわば自己都合的な宗教だ。(多少語弊があるかもしれないが)

別にそういうことに興味があるわけではなかったが、なぜか成り行き?でカンタベリーへ行こうということになり、じゃあせっかく行くなら、近くにあるドーヴァーDover)にも足を伸ばしてみようというのが今回の旅行である。


ちなみに、今年のイースターは去年と対照的にものすごく寒かった。(去年は暑かった)
どのくらい寒かったかというと、今年初めて雪を見たような・・・というくらい寒く(というか実際降った)、行きのバスで、途中から周りが雪景色になり、スキー場に向かってるような錯覚に陥ってしまったというくらい寒かった。

しかも、最近会社との往復で、外をそんな長時間歩くことなどほとんどなかったため、余計寒く感じた。
恐らく、この時期にして、この冬一番の寒さだったような気がする。そしてこの日記を書いている今日(火曜日)は、一転して、かなり暖かく、ん?春?という感じで、一体どうなっとるんだ地球は?という地球温暖化、というか気候が変動していることを如実に物語っているような、そんな今日この頃である。


と、前置きがまたもや長くなってしまったが、今回泊まった宿は、ホテルではなく、いわゆるB&Bで、相方が会社で印刷してきてと送ってきた地図が間違っていたため、小雨の中、震えながら辺りをうろうろして、仕方なくそこら辺にいたポリスに道を聞いてやっと辿り着いたのが、実はその前に通り過ぎて、とりあえず一杯飲むか?と言っていた「The Millers Arms」というオチつきのパブの2Fだった。
Canterbury10

イギリスには、以前、このようにパブと宿が一体になっている施設が多くあり、この宿は、まさにそのイギリスの伝統を今も残している貴重な存在と言える。(若干大げさ)
チェックインは、パブのカウンターという、いかしたシステム(映画「The Load of the Rings - The Fellowship of the Ring」の中でも、ホビット達がBreeという小さな街のパブのカウンターでチェックインするシーンが登場する。どうでもいいが、このロード・オブ・ザ・リングの原作となった小説(邦題:指輪物語)はドラクエの世界の基になっていることはあまりにも有名で、かく言う自分も、小学生の時にその事実を知り、全10巻読破し、今でもそれらの本は実家に保存されている)で、出迎えてくれたにーちゃんの口癖は、「Lovely(発音:らーぶりぃっ↑)」で、何かを言うたびに、「Lovely」を連発していた。(ちなみに、イギリス人は結構この単語を使う)

各部屋のドアには、部屋番号ではなく、下の写真のようなカンタベリー物語の登場人物をモチーフにした(と思われる)絵が飾られており、なかなかおしゃれだった。
Canterbury9

部屋自体は、何の変哲もない普通の部屋なのだが、壁は薄いし、床は若干傾いていて、歩くとギシギシ音がなるという、よく言うと歴史を感じさせる造り、悪く言うと、ボロい部屋である。
(シャワーやトイレの水の出は問題なし)
Canterbury1

宿の周りには、癒しの川があり、いかにもイギリスの田舎という感じの落ち着いた雰囲気の場所である。
Canterbury2Canterbury3

宿に付いて、一服して、改めて出陣!といきたいところだが、前置きが長くなりすぎたので、少しだけもったいぶって、今日はこの辺で終わりにしておく。

続きはまた明日。

fc2_blog_ranking2 blog_ranking にほんブログ村 音楽ブログ ロックへ

UK-JAPAN2008 WEBサイトに本記事が掲載されました。

Listening to "LARRY'S SHOW Vol.49" by The World of Golden Eggs

テーマ : イギリス - ジャンル : 海外情報

タグ : カンタベリー Canterbury

地の果て Land's End

先週の土曜日、学校のエクスカージョンで、コーンウォール州(デヴォン州の西隣)の南西部を周ってきた。

前日夜中まで飲んでいて(毎週金曜は国に帰る人がいるので、盛り上がって遅くなる傾向にある)、相方を家に送り届けてから、ふらふらになりつつ自分の家に帰ると、朝の4時過ぎ。(パブ→相方の家→自分の家で合計1時間。勘弁してくれ)
パブもディスコも閉まり、終いには店で缶ビール買って、強風の中凍えながらビーチで飲んでいた。あほだ。
ちなみに出発は朝8時学校集合。睡眠時間2時間半。冗談じゃない。

どうにか、ロンドン行きのバスを寝過ごすという悪夢(「フラット探しの旅 in London」参照)の再来だけは避けることができた。
が、正直気持ち悪い。
観光どころではないが、一人21ポンドも払っているので、がんばるしかない。
体力を回復させるため、到着まで寝倒す。


バスに揺られること3時間弱。
まずは、聖マイケル・マウント(St. Michael's Mount)。
フランスにある、のだめにも出てきたモン・サン・ミッシェル(Mont Saint-Michel)の小さい版で、こちらも干潮時のみ、歩いて渡れるという小さな島にあるお城だ。
cornwall1

一日で色々周る必要があるため時間がない。
バスの運ちゃんに、「40分で戻って来い」と言われ、早速GO。
cornwall2

普通に歩いて、だいたい15分弱。
近くで見ると、こんな感じ。
cornwall3

城の周りには、レストランやおみやげ物屋さんがあるが、この日はなぜか全部閉まっていた。
ついでに城も閉まっていた。。。
ただ、開いていても入る時間的余裕もないし、この手のやつは、入ってみるとたいしたことないことが多いので、遠くから拝んでおけば十分である。

とりあえず、辺りを探索。
すると、巨大な水陸両用車を発見。隣の車と比べるとその巨大さが分かるだろう。
城よりも、どちらかというと、こっちの方に圧倒された。(すんません)
cornwall4

時間もないので、さくっと探索し、すぐに引き返す。
城の方から見ると、こんな感じ。
cornwall5

お次は、ランズ・エンド(Land's End)。
耳にしたことがある人も多いだろう。
ここは、文字通り、イギリスの最西端にあたる場所で、その向こうはアメリカ。まさに地の果てである。

想像では、車を降りて少し歩けば、ランズ・エンドかと思っていたのだが、手前で降ろされ、海岸沿いを歩いて、ランズ・エンドまで行くことに。
しかし、ここの海は予想以上にきれいだった。今までイギリスで海がきれいだなと思ったことはないが、ここはエメラルドグリーンな海で、この国にもこういうきれいな海があったのかとちょっと感動。
cornwall6

さえぎるものが何もないため、強烈な風が吹き付ける中、ウィンドサーフィンを楽しんでいる人が約一名。
海とその人を眺めつつ、ランチ。
その後、いざランズ・エンドへ。1マイルの旅だ。
cornwall7

ただ、この旅が予想以上にしんどい。
急斜面あり、でこぼこ道あり、強風ありの、ハードボイルド・ワンダーランドな旅である。
まさに地の果てへ向かう死への旅路だ。(違う)
間違ってもヒールのある靴で来てはいけない。(これは本当)
cornwall8

しかし、ここから眺める景色は素晴らしいの一言に尽きる。
思わず、相方と二人して同じような写真を何枚も撮りまくる。(二人ともデジカメを持っているので)
空と海。ただそれだけ。
cornwall9

歩くこと40分。それらしき場所が見えて来る。
cornwall10cornwall11

なぜか、地の果てとは言い難い建物が色々と見える。
行って分かったが、この場所にはホテルやレストラン、レジャー施設が色々建設されていて、完璧に観光地化されている。
事実、相方が事前に仕入れた情報では、あそこは商業化されすぎてて、たいしたことないという話だった。

当然、車でこの場所へダイレクトに行けるので、確かに、ここだけ見た人はかなりげんなりしてしまうだろう。
恐らく、その人もこの場所だけ見たのではないだろうか。
というわけで、ランズ・エンドへ行く予定のある人は、手前で降りて、海岸沿いを歩いて行くことを強くお勧めする。

ちなみに、ランズ・エンドには、それを示す目印があり、ここで記念写真を撮ることもできる。(有料)
cornwall12

右側の日付の上の部分が空白になっているが、ここに好きな文字を入れることができる。
サンプルが飾ってあったが、これを利用してプロポーズをしている人もいた。
こんなものに払うお金なぞ当然持ち合わせていないので、枠の外から自前のカメラで撮影。これで十分だ。

せっかくなので、ランズ・エンドで撮ったランズ・エンドっぽい写真を一枚。
cornwall13

ランズ・エンドの次は、セント・アイヴス(St. Ives)という街。
ここは、芸術家が多く住むという(後で知った)きれいな港町だ。
cornwall14

1時間ほど自由時間を与えられたが、事前情報なしで来てしまったため、何をしていいか分からず、とりあえず街をぶらつく。
街自体はそれほど大きくなく、これといった名物もない。
ただ、街の雰囲気やショッピングを楽しむといった感じだ。
cornwall15

この街も海岸沿いだが、海はランズ・エンドで見た海に負けず劣らずきれいだ。
cornwall16

最近、こちらでは天気がよく、暖かい日が続いている。
この日も快晴。少し暑いくらいだ。
これといってすることもなく、きれいな海岸沿いの街で、暑いときたら、いつもなら間違いなくビールを飲んでいるところだが、この日は別。
相方と二人、「今日はさすがにいらんなぁ〜」とぼやきつつ、コカ・コーラを飲んだ。


結局この日の観光はこれで終わったが、色々周れたし、天気も良かったので、個人的にはかなり満足。
21ポンドの元は取れたんじゃないかと思う。

一つだけ後悔があるとすれば、美しいセント・アイヴスの海を眺めつつ、ビールが飲めなかったこと。
ただ、それだけだ。

fc2_blog_ranking2←よろしければクリックをお願いします。
blog_ranking←よろしければこちらもクリックをお願いします。